お墓参りをするときのお供え物
2016.08.23

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故人の命日やお彼岸、お盆なばかりではなく、故人の誕生日や月命日、何か報告をしたかったりなど故人に語りかけたいことがあるときにもお墓参りに行きます。その時多くの人はお花と一緒に故人が好きだったものを持参します。人が亡くなり、最初に迎えるお盆は新盆と呼ばれ、手厚く供養を行います。お盆の行事は地域ごとに異なり、独特の風習がある地域もありますが、共通することはやはりお墓に供えるものは必ずといっていいほど持っていくのではないでしょうか。

また、お彼岸にはおはぎを作る家庭も多くあります。これもお墓に行く時には持って行ったり、果物なども添えたりします。他にもお墓にお供えするものは、故人が好きだったたばこやお酒、故人への気持ちを言葉にした手紙などを持って行く人もおり、お墓によってはポストが備え付けられ、友人などで名まえを残していく人も見られます。また、故人が愛用していた眼鏡やお気に入りの小物などを供える人もいるようです。このようにお供え物は食べるものだけではありません。お供え物は、故人に対して生きていたときと同じように接したい、生きていたときに好きだったものを持参して喜んでもらいたいなどの気持ちのあらわれとして、そして、自らの悲しい気持ちのなぐさめとしての意味があるのかもしれません。

しかし現実的には、悲しくて残酷なことではありますが、お供えしたそれらの様々な食べるものや品物は、お参りをした人がかえってもその場にそのまま残ります。お供えしたそれらの様々な食べるものや品物は、故人が食べてくれるわけでも、使ってくれるわけでもありません。時間がたち、食べるものであれば腐敗したり、ひからびたりするでしょう。何かの品物であれば、変色したり、傷んだり、その後の使用には耐えられない状態と化すでしょう。そこで必要になるのは後始末だけということになります。ほとんどの場合、お墓は日当たりが良く、気温が高くなりやすく、上がった気温が下がりにくい場所にあります。そのため、短時間でも食べるものは傷んでしまいますので、そのまま置いて帰ると管理する人が処分するしかなくなります。ですから、最近は持参したお供え物はお参りが済んだら持って帰ることが義務付けられている霊園も多くなっているようです。故人への気持ちは大切ですが、それを好きだった食べる物を持参することだけはなく、毎日の供養の際に仏壇に供えて、その後で一緒にいただくという行為に代えても良いかもしれません。ずっと以前からお墓参りを非常に重要視する傾向が日本人にはありますが、その場合には、手を合わせるだけでも十分に果たしていると考えても良いのではないでしょうか。

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